私たちは日々の生活の中で、見て、聞いて、考えています。
それは意識的にやっていたり、無意識のうちにやっていたりします。
例えば「見る」で言うと、朝目が覚めて目を開いた瞬間から夜寝るまでの間、ずっと視覚は動いていて見ています。意識的に見ている場合と、ただ視界に入っているだけの場合があります。
意識的に見る、とは、車の運転や仕事で見ているパソコンの画面、美術館で絵を見たり、旅行に行った時の景色を見るようなケースです。
意識的に見ているとき、ありのままを見ていますか?
「これはきっとこうだから」
「これはこうに違いない」
このようにどこか先入観をもって見ていませんか?
こんな所で隣の車が車線変更するはずがない、ここの値はデフォルトで入っているはず、そんな風に無意識のうちに思い込んでしまっていることがよくあります。
また、私は美術館で絵を見るのが好きなんですが、作品を見るよりもキャプション(説明書き)を読むのに熱心で、作品は一瞥して次の作品のキャプションを読みに行っている人が意外と多いのに驚きます。キャプションを読んでわかった気分になっているのでしょうか。
マインドフルネスは、落ち着いて、ありのままに捉える力をつけていきます。
きっと隣の車は車線変更しない、値は入っているはず、この作品はこういうものだ、という思い込みや先入観を外してきちんと見ると、目の前に広がっている世界はきちんと見えてきます。
ただ、そのためには頭の中のお喋りを落ち着けてきちんと「今」にいる必要があります。
心と体をシンクロさせて、思考や感情の世界に入らずに今にいることが大切です。
私は好きなだけで詳しいことは全く分からない、ただの絵画好きですが、きちんと今にいて絵画と向き合うと、作品が放つエネルギーを感じて感動すらします。
運転も、自然と適切な車間距離を空けて安全に走ることができます。
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