マインドフルネス瞑想を始めた方の最初の関門が「練習を続ける」ことです。
私たちは「1日1回15分を週に5回」を推奨してお伝えしているのですが、この15分座る、というのが最初は難しい。
もちろん私自身も経験済みです。
忙しい、眠い、面倒くさい、やりたくない、しんどい、など、練習できない理由が次々と出てきます。
瞑想との向き合いを妨げる障害とそれらに対する解毒剤があります。
⚫︎ 怠惰 → 信頼
最初の障害は、文字通り怠惰です。
先に挙げたやらない理由を挙げてしまうものです。
これらは、やろうと思えば実際に練習ができる環境に対する感謝がないことから現れます。
瞑想を仕事や生活に置き換えるとわかりやすいですね。
仕事があること、仕事ができる体や環境に感謝する、
日々の生活が送れることに感謝する、
そして、練習し勉強していることに対する信頼、リスペクトも大切です。
これまでやってこなかった事を始めようとする、慣れない世界に身を置くのですから修練は必要です。そして修練を重ねることで少しずつ怠惰から解放されます。
⚫︎ 忘却 → 自然な態度
「練習しようと思っていたのに忘れていた」ということもあります。
これには、自然にできるように心を配ることが必要です。
瞑想の練習を特別なこととしないことが大切です。
毎日のことです。
ご飯を食べる、歯を磨く、仕事をする、洗濯をする、
これらと同じように「瞑想をする」を扱っていきます。
⚫︎ 眠気と憂鬱 → 姿勢を整える
心がアクティブでマインドの動きが速すぎると眠くなります。
私もそうでしたが、瞑想に取り組む前はマインドの動きが速いのがデフォルトでした。
瞑想はその速い心の動きをゆっくりにしようとするので、体がある意味反応して眠くなります。
これに対する解毒剤は「良い姿勢に戻る」です。
瞑想中に思考に捕まっている時は大概姿勢が崩れています。
座り始めに戻って、姿勢を整えることで手放すことができます。
⚫︎ 乱暴と狂気 → リラックスした姿勢
これは言い換えると、執着や攻撃性と言えます。
瞑想中に頭に浮かんだ思考を延々と考えていたり、無意識のうちに自分にダメ出しをしたり自責の念に駆られたりすることがあります。
つまり、思考に執着したり、自分自身を攻撃していることになります。
これらを手放すには穏やかであること、そのためにはリラックスした状態で姿勢を整えて座ることが大切です。
ざっと挙げただけでも練習の向き合いを妨げるものがこれだけあります。
これらの障害があることを分かった上で練習に向き合うことも大切です。
状況や環境に感謝し、基本に忠実に練習を重ねていくことでこれらの障害は少しずつ克服されていきます。
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