私は現在高齢者への運動指導とマインドフルネスの指導の仕事をしています。
2020年、コロナが蔓延する直前までは会社員をしていました。
会社員を辞めるのと前後してマインドフルネスの勉強と練習を始め、今に至っています。
マインドフルネスの勉強と練習を続ける中で、「会社員をやっていた時にマインドフルネスに出会っていたら…」と思うことがしばしばあります。
多岐にわたる仕事を抱え、毎日忙しく仕事をこなしていたこと
外部や他部署との折衝や調整
会議前の根回し
社内の人間関係
上司の説得や部下の指導
思考や感情に振り回されながら日々を送っていたことを思い出します。
マインドフルネスは、今にフォーカスして自分や周囲のあらゆることに気付く力を培います。
例えば、一つの資料を作成しながら横に置いてある他の仕事が気になったりします。
今にフォーカスすれば目の前の資料作成にきちんと向き合い、作業効率も上がったと思います。
資料作成の途中で電話が入ったとしても、作っている資料を気にしながら対応するのではなく、電話対応にきちんと向き合うことで、先方の話している内容を曲げることなく理解し、今やれる対応を終えて資料作成に戻ることができると思います。
また、誰かに何かを依頼する局面で、その反応が気になってタイミングを逸したりすることもありました。
必要以上に相手を恐れたり、タイミングを逸した自分を小さく責めたり、ただ用件を伝えるというだけのことに必要以上に心を擦り減らしたりしていました。
繰り返しになりますが、マインドフルネスは今にフォーカスして自分や周囲のあらゆることに気付く力を培います。
今にフォーカスする、というのは、湧き上がる思考や感情に掴まれることなく今の状況が見えているということ。
あれがこうだから
あの人がどうだから
といったことに左右されることなく
「資料を作る」「電話の対応をする」「相手に依頼する」
という今の状況にフォーカスしていきます。
これによって作業効率も仕事のクォリティも上がってくると思います。
私自身の経験からの話なので会社員を例に挙げましたが、これはあらゆる仕事に共通することです。
ですから、仕事をしているあらゆる人たちにマインドフルネスをお伝えしていきたいと考えています。
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